日刀保京都府支部9月例会
9月28日、京都府立文化芸術会館に於きまして、日刀保京都府支部入札鑑定会が行われました。
今回は本部より荒川史人先生をお招きしての開催です。
1号 刀
反り尋常に少々細めの造り込み。大板目肌立ち、直ぐ調で複雑に働き、刃錵が強く刃肌が現れる刃文。
大きく焼き落とすも後天的か。先伏す。
2号 寸延
身幅広く少し反り、フクラ枯れ鋭い姿。板目で刃文は区より先に向かい徐々に華やかに。団子丁子を見せ飛び焼きかかり皆焼となる。
3号 刀
反り浅め。波が打ち寄せ合う完全な涛乱刃。
4号 短刀
八寸程度。重ね頃合いに内反り。板目でよく詰む所や肌目が美しく目立つ箇所あり。直ぐ調で小錵が強く刃中賑やか。帽子に錵筋が目立つ。鎺下焼き込む。
5号 刀
中鋒延びる。互の目調で丁子がかり、地刃とも少々硬い。

荒川先生鑑定刀解説の様子
この度は本部からという事で残念ながら銘をあげることが出来ませんが、素晴らしい御刀の数々。眼福のひとときとなりました。
荒川先生はじめご参加の皆さん、この度も誠にありがとうございました。