日刀保京都府支部入札鑑定会
9月17日(日曜)、京都府立文化芸術会館にて日本美術刀剣保存協会京都府支部、入札鑑定会が開催されました。
鑑定刀
1号 刀 粟田口近江守忠綱(二代)
2号 刀 肥前国住近江大掾藤原忠広
3号 刀 備前国住長船清光作
元亀三年二月吉日
4号 刀 備前長船住横山祐直作
安政五年二月
5号 脇差 丹波守吉道(京初代)
寛永十四年二月吉日
1号 二代忠綱
2号 近江大掾忠広
3号 長船清光
4号 横山祐直
5号 丹波守吉道
今回の鑑定では各工の代別も判定するという事で、代別が記されていない入札には判者から代別を問われる場面が度々みられました。
例えば肥前忠吉の場合、慶長から幕末まで何代にも渡り同名が続きます。代別を記し入札する事は鑑定の難易度が各段に上がりますが、忠吉初代か後代かを見分ける力も必要で、参加者の皆さんは大変勉強になった事と思います。
この度もご参加下さった皆様、入札鑑定会に大切な御刀をご提供下さった皆様、誠にありがとうございました。
中野副支部長による鑑定刀解説の様子