日刀保京都府支部入札鑑定会

3月12日、京都府立文化芸術会館にて京都府支部入札鑑定会が開催されました。
今回は本部より武田耕太郎先生をお招きしての入札鑑定会です。

本部よりお持ち下さる鑑定刀につきましては、答えを明かさない方が良いとのご意見もあり、鑑定時の簡単な所見のみとさせて頂きます事をお許しください。

1号 脇差
平造り、真の棟、身幅広く、重ね極薄く、反りが付く。
板目、棟寄り柾目がうねる。
互の目と湾れを基調に皆焼。帽子乱れ込み先尖りごころ、返りから棟を長く焼く。

2号 太刀
長寸太刀。中反り深い。鎺下より強めの焼き出し映りに始まり乱れ映りとなり、上に向かい地斑がかり鮮明さを増す。
直ぐ調の小互の目、小丁子、上半更に直ぐ調で小足。
帽子若干三作風で大丸、返り極浅い。

3号 刀
反り浅く磨上げ体配。造り込み健強で中鋒。差表、腰に梵字、上部に太めの二筋樋。差裏、素剣、鍬形、蓮台、梵字を重ね、上部に太めの二筋樋。
板目肌立ち気味で全体に映り。華やかな丁子刃で房も豊。帽子大人しくほぼ焼き詰める。

4号 太刀
身幅広く反り浅く中鋒。良鍛だが総体に肌立ち、映りが線状となり棒風。小湾れ、小互の目、小丁子で大きな出入りは無く少々細かい。帽子乱れ込んで尖る。

5号 刀
輪反り、小板目美しく詰み、地斑映り鮮明に立ち、所々筋映りとなる。
広直刃基調に互の目、角がかる刃等交えやや逆がかり、足、葉しきりに入り、小沸え付く。
帽子少し乱れるもフクラに沿う。

この度も素晴らしい名刀を揃えて頂き、勉強とともに貴重な鑑賞体験となりました。
入札は初心者の皆さんにも多数ご参加頂き、大変盛況な入札鑑定会となりました。
本部の武田先生はじめご参加下さった皆様、誠にありがとうございました。

 武田耕太郎先生による鑑定刀解説の様子