平成31年2月日刀保京都府支部例会

2月24日、京都府立文化芸術会館にて日刀保京都府支部例会が開催され、入札鑑定会が行われました。

鑑定刀

一号
刀 銘 肥前国住陸奥守忠吉(以下切)
刃長 二尺三寸一分 反り 七分
元幅31.2 (32.1) 先幅22.4 元重6.5(6.9)

二号
刀 銘 長曽祢興里 真鍛作
刃長 二尺三寸六分 反り 五分三厘
元幅29.5(30.3) 先幅20.1 元重7.5(7.7)

三号
刀 銘 井上真改 (菊紋)延宝四年八月日
刃長 二尺三寸五分 反り 五分
元幅30.3(31.5) 先幅19.1 元重6.7(6.7)

四号
刀 銘 越後守包貞(二代)
刃長 二尺四寸二分 反り 四分五厘
元幅29.8(31.6) 先幅21.7 元重6.6(6.8)

五号
刀 銘 粟田口近江守忠綱 彫同作(二代)
宝永五年八月日 
刃長 二尺四分   反り 九分
(彫物 表:倶利伽羅 裏:梵字・梅)

六号
脇差 銘 荘司美濃介藤直胤(花押)(刻印 宮)
嘉永二年二月吉日 
刃長 一尺三寸二分 反り 二分
(彫物 表:樋中に草の倶利伽羅 裏:梵字・護摩箸・蓮台)

鑑賞刀 

七号
刀 銘 兼宣作
刃長 二尺一寸六分 反り 八分二厘

一号刀 陸奥守忠吉

二号刀 長曽根興里

三号刀 井上真改

四号刀 越後守包貞

五号刀 近江守忠綱

六号刀 大慶直胤

鑑賞刀 兼宣

今回は新刀・新々刀を入札鑑定に、そして鑑賞刀とし関の兼宜を並べさせていただきました。
新刀は特に寛文頃の作品を多く選び、そして同時代の肥前刀との反りの違いなどを学びました。
兼宣は、差し込み研ぎの名人と言われた研師、山田英の研磨で、上品に仕上げられた地鉄に美濃映りが鮮明に現れる品でした。

この度も大変貴重な品々を支部例会のためにご提供くださいました皆様には心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。